世界各国の医師や学生らが集まり、核兵器廃絶に向け話し合います。核戦争防止国際医師会議「IPPNW」の世界大会が2日から長崎市で始まりました。

IPPNWカルロス・ウマニャ共同会長「核兵器廃絶に冷ややかな態度ではなく勇気をもって取り組みましょう。諦めではなく決意をもって取り組みましょう。個人だけでなく社会を癒すものとして医師としての役割を再確認しましょう」


被爆80年の今年、長崎で初めて開かれることになった核戦争防止国際医師会議世界大会には世界35カ国から300人を超える医師や医学生らが参加。「核なき世界~長崎を最後の被爆地に」をテーマに初日の2日はノーベル平和賞受賞団体の代表らが講演しました。

日本被団協の田中熙巳さんはこれまでの活動の歴史を報告し核廃絶を訴えました。
日本被団協・田中熙巳代表委員「核兵器は兵器の名に値しない。悪魔の道具である。今こそ核兵器を無くしていくためにどうしたらいいか、世界中の皆さんと共に話し合い力を合わせていきたいと思います」

ドイツ出身の医学生「田中さんのお話を聞くことも将来への希望を与えてくれたと思います。この問題について私たちの国で提言するための多くの力とエネルギーを与えてくれました」

オーストリア出身の医学生「広島と長崎を訪れ被爆者の話やその遺産を見て、とても光栄に思います。苦しい経験をした被爆者の方々の声を広めて次の世代を教育することが私たちの義務だと考えています」
日本被団協・田中熙巳代表委員「今話せる原爆被害者の声を聞くとともに、核兵器は非人道的であるということを必死になって証言した、国内だけじゃなくて国際的に証言してきた、そのことを若い人たちが引き継いでいっていただきたいということであります」

様々な観点から核兵器廃絶に向けた方策を話し合うこの国際会議は4日まで開かれます。