パン業界…業界の中でも際立つ苦境のワケ
帝国データバンクによりますと、そもそもパン業界は、数年前から売り上げが減るなか、ここへきて様々な食品業界の中でも一番厳しい状況にあります。主な理由としては…
・世界的な小麦の高騰
・燃料の高騰
・材料のバターの高騰
…の三重苦が挙げられます。

加えて、新出製パン所の運営会社が進めてきた、事業拡大による工場や店舗の増設などが過剰投資に。さらに競合店の増加も相まって経営状況が悪化したのではないかと分析しています。
高級食パンブームは終わりなのか?
NEWSDIG班では、今年いっぱいで閉店する、石川県内のある高級食パン店に話を聞くことが出来ました。

コロナ禍で持ち帰り需要が注目されるなか、「ちょっとした手土産需要」を狙いましたが、そもそも人と会う機会が減ったうえ、全国的なブームが落ち着くなか「ビジネスモデルとしては限界」と話します。

その一方で「高級食パンというジャンルが整理されている印象。企業努力により残る店は残るのではないか」と話していました。
帝国データバンクでも、「ブームは沈静化した状態」としていますが、高級食パンのような「個性的なパン」で勝負をかける流れは続くのではないとしています。

「パン業界はなくならない」という見方もあるなか、高級食パンのような“個性的なパン”が新たに登場する日が来るのでしょうか。