生徒のさらなる減少が見込まれるため、山口県教育委員会は1日、県立高校14校を7校に再編統合する計画の素案を示しました。
県議会文教警察委員会で県立高校再編整備計画の素案が示されました。
県教委は生徒数の減少が見込まれるため、学校・学科の再編整備を進めています。
2027年度からの7年間を対象とする計画の素案には、県立高校14校を7校に再編統合することが盛り込まれました。対象は岩国総合と岩国商業、下松と華陵、新南陽と南陽工業、宇部工業と小野田工業、豊浦と長府、下関西と下関南、萩と萩商工です。岩国の坂上分校と山口農業の西市分校、萩の奈古分校は募集の停止を検討することになっています。
また、高森、防府西、下関北、美祢青嶺に、大学などへの進学や就職に向けた教育の充実を図る未来デザイン科が設置されます。山口中央には教員を目指す生徒に向けた普通科教職コースと、情報教育を充実させたデジタル創造科を設ける方針です。
県教育委員会 繁吉健志 教育長
「活力ある教育活動の展開や生徒が仲間と共同しながら切磋琢磨する環境づくりなど、本県高校教育の質の確保・向上によりいっそう努めて参りたい考えております」
委員からは「地域にとって大きなことなので、しっかりと説明することが重要」といった意見が出ていました。県教委は今月下旬から県内15か所で説明会を開く予定です。