宮崎市消防局管内の救助隊が集まった初めての訓練が、1日、宮崎市で開かれました。
MRTテレビ「Check!」のキャスター、澁谷祐太朗アナウンサーが体験取材しました。

(澁谷祐太朗アナウンサー)
「南海トラフ巨大地震などの大規模災害に備えて、救助隊員24人による訓練が行われています」

宮崎市内で震度7を観測し、大津波警報が発表されたとの想定で行われた1日の訓練。
車の中に取り残された人を救助する訓練などが行われました。

(澁谷アナ)「今、横転した車の中から一人、救助されました」

それぞれの消防署では、定期的に訓練を行っていますが、宮崎市消防局管内の救助隊が集まって訓練をするのは今回が初めてだということです。

(宮崎市消防局 北消防署東分署 高度救助隊 川路雄志消防士長)
「本県でも発生が危惧されている南海トラフ地震が、いざ、私たちの身に起こったときも、私たちの使命でもある市民の生命、身体、財産を守るため、一人でも多くの命を守るために日々救助技術の向上に努めたいと考えている」

訓練がどのくらい大変なのか、私(澁谷アナウンサー)も体験させてもらいました。

体験させてもらったのは、倒壊した鉄筋コンクリートの中を通り、その先に倒れている人を救助する訓練。

(澁谷アナ)「穴が狭い!」

人一人がやっと入れる穴を通り抜け、取り残されている人を探します。

(澁谷アナ)「要救助者、発見しました!」

重さ60キロの人形を引っ張りながら、来た道を引き返し、出口へ向かいます。

(澁谷アナ)
「え!重い!『Check』スタートの日(※)、こんなところではくじけられません」

(※ 澁谷アナウンサーはこの日からMRTテレビ「Check!」にレギュラー出演)

救助開始からおよそ5分。

(澁谷アナ)
「出口まで来ました」
(消防隊)
「救助完了です」
(澁谷アナ)「終わりました、なんとか。なんとか救助完了しました」

(澁谷祐太朗アナウンサー)
「すごく短い距離ですけど、私の感覚では倍以上に感じた。本当に隊員の皆さんはすごいということが分かりました。ありがとうございました」

【スタジオにて】
(澁谷祐太朗アナウンサー)
実際の災害現場では、泥などがあったり、倒壊しそうなものがあったり、また、においなどがすごい状況という中での救助活動となるということです。
救助隊員の皆さんが大変な訓練を重ねて、いかに心強い存在であるのかということがわかりました。