「みんなで大家さん」9月末に支払い予定だった全ての商品で分配金が支払われていませんでした。

 不動産会社「都市綜研インベストファンド」は、「みんなで大家さん」という名称で賃貸物件の収入を分配する投資商品を販売・運営していて、これまでに2000億円以上を集めています。

 しかし、「みんなで大家さん」をめぐっては成田空港近くで都市開発を行う投資商品に対して、出資者への分配金は今年7月から3か月連続で支払われておらず、出資者は出資金返還を求めて大阪地裁に集団提訴しています。

 集団提訴の代理人弁護士によりますと、すでに総額50億円近く、600人以上からの相談が寄せられているということです。

(集団提訴の原告代理人・小幡歩弁護士)「泣き寝入りしてしまうと、戦わなければ1円も返ってこない可能性がありますので、早いうちに相談をしていただくことが重要かなと思っています」

 こうした状況の中、9月30日、9月末に支払い予定だった18商品全てで分配金が支払われていないことが新たに分かりました。

 「みんなで大家さん」のような不動産ファンドでは資金の流用を防止するため、不動産や商品ごとに資産を分けて管理することが義務付けられています。

 MBSが「資産の分別管理が適正に行われていたのか」を問い合わせたところ、不動産会社側は「当社は分別管理の原則や法令に従い運用しております」とコメントしています。