人身事故が起きた札幌市でクマの出没が相次いでいます。

札幌市南区では、9月30日もクマの親子3頭が住宅近くに現れ、2頭が駆除されました。

ヒグマ注意報が出されている南区では、30日朝もクマの親子3頭が現れました。

札幌市の職員が確認したところ、子グマ1頭が住宅近くのくくり罠にかかった状態で動けなくなり、近くには母グマが居座っていました。

 札幌市環境共生担当課・坂田一人課長
「親グマの方に向けて発砲。8時34分に子グマの方に向けて発砲し、駆除している」

 残る子グマ1頭の姿は見えなくなりました。

さらに、駆除された現場から国道230号をはさんだ約3キロの地点では…。

片山侑樹記者
「この川のさらに奥を流れる豊平川の緑地で、午前4時前にクマが撮影されたということです」

 午前4時前に、藤野むくどり公園北側の緑地付近で、市が設置したカメラにクマの姿が映っていました。

付近では、9月28日もクマ2頭が目撃され、すぐ南側には住宅街もあります。

 札幌市は、30日に駆除された親子のクマとは違う個体とみて、付近にはクマがいる可能性があるとして警戒を呼びかけています。

そして先週、男性がクマに襲われ、ヒグマ警報が出されている札幌市西区の公園近くの小学校では、30日も保護者による見守り登校が行われ、警戒が続いています。

 保護者
「(幼稚園では)外遊びをしてないみたいです。早く見つかってほしいです」

 また、クマの目撃は岩見沢市緑が丘でもありました。

村田峰史カメラマン
「住宅地のすぐ近くにあるこちらの公園で、クマ3頭が目撃されたということです」

 岩見沢市は、付近の公園などを閉鎖し、警戒しています。