SNS型投資やロマンス詐欺の抑止に向けて生成AIで被害を体験する試みが香川県警本部で行われました。

高齢者が被害にあう高額の詐欺事件が頻発していることから、香川県警が開いた緊急対策会議の中で実施されたものです。使用されたのは県警が情報通信会社と開発したLINEアプリ。高齢者に接する機会が多い、介護事業の関係者などが生成AIが作り出す詐欺の手口を疑似体験しました。

「本当なんですかと入れてみると疑ってるということがわかったら、AIがそれを判断していかにそれが信憑性を持つかということをどんどん話してくる」

(体験した人・介護事業関係)
「あのように送られてきたら本当に恐怖心が彷彿して本当に引っかかるような感じがしました」

(香川県警生活安全企画課 中島崇雅警部)
「高齢者と日常的に接する職域の方ですね、普段業務をする中で高齢者の見守りをご協力いただければ、1人の民生委員にお話ができれば10人の高齢者と接するのであれば10倍の効果が得られるんじゃないかと」

香川県内ではきのう(29日)も新たに2件であわせて約1億2000万円の被害が明らかになっていて、警察が引き続き注意を呼びかけています。