青森県の宮下宗一郎 知事は、県への「ふるさと納税」の寄付金額を5年以内に現在の約10倍となる5億円を目標とする考えを示しました。明日10月1日から返礼品の事業者を大幅に増やします。
宮下知事は、9月30日の定例会見で、ふるさと納税の寄付金を増やすための目標を掲げ、受け入れ件数を2万5000件、金額を5億円に設定しました。
昨年度の実績は3300件・5600万円のため、受け入れ件数、金額いずれも大幅に拡大することを5年以内に実現したいとしています。
目標の実現に向け、明日10月1日から順次、寄付した人への返礼品を取り扱う事業者の数を増やし、事業者数を34に、商品数も229点とします。
また、新たにトラベルクーポンや民泊とアクティビティを組み合わせた宿泊付きプログラムなどのユニークな商品も展開します。
青森県 宮下宗一郎 知事
「今まで隠れていた県産品に光が当たり、青森県内の産業競争力が高まる。所得が上がるシナリオも、この中で描ける。ポイント制度がなくなるからと言って、成長市場でなくなることはない」
県では、制度が導入された2008年以降、県民が県外の自治体に対してふるさと納税をすることによる税収減が続いていて、県外からのふるさと納税を拡大することで税収増へ転換したい考えです。