【秋の蚊の特徴2】『しつこい』

秋から増える蚊は主に2種類、「ヒトスジシマカ」と「アカイエカ」です。

やぶや草むらなどに生息する「ヒトスジシマカ」は成虫で冬を越せません。つまり、子孫を冬の前に卵で残すために、より積極的に人を追いかけて吸血を行います。

夜間に活動をし、屋内で人の血を吸う「アカイエカ」は、成虫で冬を越せます。薄暗くて一定の温度にある場所で越冬するので、屋外なら排水溝や家屋の床下、屋内だと玄関の下駄箱の中などで暖かくなるのを待っています。

恵俊彰:
越冬しているアカイエカは血を吸わないんですか?

害虫防除技術研究所所長 白井良和氏:
吸うことがあります。試しにちょっと温度を上げてみたら12月でも吸いました。

増殖を防ぐ 家庭で注意すべき場所

蚊は生まれた場所から半径100mほどしか移動しませんが、10CCの水があれば50個の卵を産むことができます。卵を産み付けられないような環境を作ることが重要です。

ベランダや庭では▼植木鉢の皿▼タイヤの中▼バケツの裏のくぼみ▼自転車のカバー▼排水溝などに水が溜まったままになっていないか確認。
置きっぱなしのペットボトルのふたや、捨てられたコンビニの袋に溜まった水でも蚊は産卵できるので注意が必要です。