去年11月、学校内で女子生徒の体に触ったとして暴行罪に問われている山口県立高校の教頭の男の裁判が30日、地裁岩国支部であり、検察側は罰金10万円を求刑しました。被告側は「意図的ではない」として、無罪を主張し、審理を終えました。
起訴状などによりますと、男は去年11月、校舎内で掃除中の女子生徒に対し、服の上から両手で尻を触ったとされます。
検察側は、当時室内で犯行を目撃していた別の生徒の証言や、被害者が犯行のすぐあとに親や友人に『教頭に尻を触られた』という内容のメッセージを送っていることなどを挙げ、暴行があったと指摘。「被害者は学校を休むなど被害結果は軽視できない」として、罰金10万円を求刑しました。
一方、弁護側は「男は覚えていないと供述している。触ったとしても偶発的・瞬間的で意図的ではない」とし、暴行罪には当たらないとして無罪を主張して審理を終えました。判決は10月28日に言い渡されます。