「取り残さないことは不可能」どうすれば…

日本でも例があまりない田んぼでの駆除作業。

この日は三重県や桑名市の職員、現地の農家など約60人が参加しました。除草剤での駆除ができない用水路を中心に、オオバナミズキンバイを根っこから抜きつつ、水面に浮いた断片すら丁寧にすくいながら、駆除作業を進めていました。

(参加者)
「まとまっていて、すごく重たい」
「大変ですね。思った以上に底が深いので足を取られます」

しかし、駆除作業は一筋縄ではいかず、用水路は泥でぬかるんでいて、移動するにも一苦労です。

(滋賀県生物多様性戦略推進室 中井克樹副主幹)
「泥まみれの中で取り残さないことは不可能。これだけ駆除したらもういいという気持ちになりかねないところを、桑名の人たちは次もう一度(草の)再生の確認を10月にやるようなので、それが一番大事なこと」

恐るべき繁殖力のオオバナミズキンバイ。諦めることなく、地道に駆除の回数を重ねていくしかないといいます。

(滋賀県生物多様性戦略推進室 中井克樹副主幹)
「機会を生かして次また駆除する。それは今回取った量と比べると、桁違いに少ない労力で回収することができるはず」

(七取土地改良区 伊藤三好理事長)
「少しでもこうして減らしていけたらと思っています。ありがとうございました」