日本からはるか彼方、北米、カナダの地で、初めて「よさこい祭り」が開かれました。新たな土地で、その土地の文化として根付き、愛されていく。世界に広がるよさこいの新たな1ページです。

世界で2番目に大きな国土を持つ、北米・カナダ。ロッキー山脈の玄関口、アルバータ州の南部に位置するのが人口およそ10万人のレスブリッジという都市です。まちのほぼ中心部に、日加友好ジャパニーズガーデンという日本庭園風の公園があります。北米で初めての「よさこい祭り」は、現地時間の27日と28日にこの場所で開かれました。

カナダやアメリカにもよさこい鳴子踊りは広がっていて、さまざまなチームがありますが、日本の文化関連のイベントに出演するのみで、よさこいに特化した「よさこい祭り」はありません。このチームたちが鳴子でつながり、「よさこい」をさらに世界に広げていこうと初めて開催されたカナダのよさこい祭りには、各地で独自に進化を遂げてきた14チームが参加しました。

(踊り子)
「互いに協力してつくりあげるすばらしいパフォーマンスだった」
(踊り子)
「カナダと日本のチームのつながりが深まりました。将来的には北米のよさこいを他の国にも広めることができるでしょう」

(観客)
「すごくかっこいい、とても個性的、今までに見たものと全然違う。みんなが楽しんでいるのがいちばん楽しいこと、とても良い日だ、友達を見に来てよかった」

(リポート 姫野幸太)
「高知から参加しているのが帯屋町筋です。伝統の鳴子の音色を、ここカナダでも響かせます」

(帯屋町筋 踊り子)
「高知のよさこいの色がすごく強く出ていた。よさこいが日本のこんな祭りなんだというのがカナダの人にも伝わったと思う」

(在カナダ日本国大使館 山野内勘二 特命全権大使)
「まだ『よさこい』はそんなに知られていないが、ここに来た人はすばらしさに感動したと思う。きっと友達にも言ってくれるだろうから、来年は2倍3倍の人が来るポテンシャルを持っている。人種・年齢・性別をこえて集まる求心力を持つものになる。高知県の誇り、日本の誇りだと思う」

世界30か国以上に広がっている、よさこい鳴子踊り。それぞれの土地で進化してきた高知の踊りが、また、新たな土地の文化として根付こうとしています。