今年7月の参院選をめぐり「一票の格差」を違憲として秋田を除く東北5県の選挙無効を訴えた裁判が29日、仙台高裁であり即日結審しました。判決は11月7日に言い渡されます。
この裁判は、今年7月20日投開票の参議院議員選挙をめぐり、議員1人あたりの有権者数の違いで生じる投票価値の格差いわゆる「一票の格差」を違憲として、弁護士グループが全国14の高裁やその支部に選挙の無効を訴えているものです。
訴状などによりますと、議員1人あたりの有権者数が最も少ない福井選挙区を1票とした時、最も多い神奈川選挙区は0.32票となり、宮城選挙区では0・33票と全国で3番目に格差が大きいということです。
弁護側の訴えに対して被告の各県の選挙管理委員会は「最高裁で合憲と判断された直近2回の参院選と比べても格差は顕著に大きくなっていない」「格差是正の取り組みは続いている」などとして、訴えの棄却を求めました。
裁判は即日結審し、判決は11月7日に言い渡されます。