芸術の力で被爆者のメッセージを届けようと「被爆者の肖像80年の記憶」展が、28日から長崎市の出島メッセ長崎で始まりました。

「被爆者の肖像80年の記憶」展では、長崎・広島の被爆者52人の肖像写真と証言が展示されています。芸術の力を用いて核兵器廃絶を呼びかけるイギリスの団体「8万人の声(80,000Voices)」が制作しました。

「二度と核兵器を使ってはならないー」と被爆者の肖像写真がその思いを伝えます。

写真には「レンチキュラー」と呼ばれる特殊な技法が用いられ、表情が立体的に浮かび上がって見えるようになっています。

会場を訪れた被爆者の三田村静子さん83歳は「被爆者の生き様、その姿がよく現れている」と感想を述べていました。

「被爆者の肖像80年の記憶」展は来月5日まで出島メッセ長崎で開かれます。