トランプ氏「残虐行為に対する報酬」 加盟国の約8割が承認
イスラエルを止めることはできるのか。カギを握るトランプ大統領が23日、国連本部にやってくると、突然エスカレーターが止まるトラブル。さらに、原稿を映すプロンプターも不調。

アメリカ トランプ大統領
「私が国連から得たのは、ダメなエスカレーターとプロンプターだけだ」
さっそく悪態をつくと、パレスチナの国家承認をめぐっては...

トランプ大統領
「国連加盟国の一部はパレスチナ国家を一方的に承認しようとしているが、ハマスのテロリストの残虐行為に対する大きな報酬になってしまう」
トランプ氏は「加盟国の一部」としましたが、パレスチナ国家を承認する国々は今回の国連会合に合わせて一気に増え、加盟国の8割以上にあたる約160か国に上っているのです。
際立つのは、ひとりイスラエルを擁護し続けるアメリカの姿勢です。2024年、パレスチナが国連への加盟を申請した際にも安保理での拒否権を発動し、加盟を阻止。ガザでの停戦決議をめぐっても拒否権を乱発してきました。
イスラエル・パレスチナ問題をめぐって、改めて国連の“機能不全”が問われています。