各国がパレスチナ「国家承認」 ネタニヤフ首相は激しく反発
22日、国連では...

フランス マクロン大統領
「本日、フランスはパレスチナ国家を承認することを宣言する」

カナダ カーニー首相
「カナダはパレスチナ国家を承認する」
イスラエルの占領下にあるパレスチナを独立した国家として認める動きが相次いでいるのです。これまで承認してこなかったG7からもフランス、イギリス、カナダが承認に回りました。

ガザ地区とヨルダン川西岸地区に分けられた「自治区」という扱いのパレスチナですが、長年、東エルサレムを首都とする独立国家を目指してきました。アメリカが仲介した1993年のオスロ合意を受け、国際社会でもパレスチナ国家樹立の方向性が共有されてきました。

しかし、ガザ地区ではイスラエル軍の攻撃が続き、国連の調査委員会が「ジェノサイド=大量虐殺」だと認定するまでに状況が悪化。各国によるパレスチナ国家承認の動きは、そんなイスラエルに圧力をかけるのが狙いです。

26日、国連でネタニヤフ首相が登壇すると、イスラエルに抗議する国々が一斉に席を立ち、騒然とする中、演説を始めたネタニヤフ氏は...

イスラエル ネタニヤフ首相
「あなたたちは恐ろしく間違ったことをした。この恥ずべき決断は、ユダヤ人や罪なき人へのテロを助長するだろう」
パレスチナ国家の承認に激しく反発。現場で“対抗措置”もとっています。丘につくられた整然とした街は、ヨルダン川西岸地区の中心部に作られたイスラエルの入植地です。

パレスチナの人たちの家を破壊し、土地を奪って拡大されてきた入植地。ネタニヤフ首相は8月、「この入植地と東エルサレムの間に新たな入植地を建設する」と発表。実現すればヨルダン川西岸を南北に分断することになり、パレスチナ国家の樹立に大きな障害となります。