情報発信に苦労、外国人規制強化…「解党的出直し」はどこへ?

小泉農水大臣(26日)
「一部行き過ぎた表現があったことについては適当ではなく、申し訳なく思う」

陣営の牧島かれん元デジタル大臣の事務所が、コメントの投稿を関係者に指示したというもの。

メールで指示された具体的な例文としては、「去年より渋みが増したか」「泥臭い仕事もこなして、一皮むけたのね」などと小泉氏を持ち上げる言葉のほか、「ビジネスエセ保守に負けるな」など、他の候補を揶揄するようなものもありました。

小泉農水大臣(26日)
「再発防止を徹底をし、引き続き緊張感を持って総裁選に臨みたい」

小泉氏が情報発信に苦労するなか、告示日の演説会で異彩を放ったのが...

高市前経済安保大臣(22日)
「高円の秋野の上の朝霧に 妻呼ぶ雄鹿出で立つらむか〜、ダメ?」

突如、シカを題材にした和歌を詠みあげた高市氏。そして、外国人に対する規制強化などを訴えました。

高市前経済安保大臣(22日)
「奈良の鹿を足で蹴り上げる、とんでもない人がいます。外国から観光に来て、日本人が大切にしているものを、わざと痛めつけようとする人がいるんだとすれば、何かが行き過ぎている、そう思いませんか」

実は前回の総裁選と違い、今回は高市氏以外の4人も、“外国人規制”については具体的な発信を強めている様子。

小林鷹之 元経済安保担当大臣(23日)
「マイナンバーカードと在留カードの一体化を義務化すべき」

茂木 前自民党幹事長(23日)
「ルールを守れない外国人に対しては、厳しい措置が必要」

林芳正 内閣官房長官(23日)
「(外国人労働者は)なだらかに必要なだけ入ってきてもらうことが大事」

小泉農水大臣(23日)
「外国人の流入の拡大に、現行の制度が対応しきれていない部分をしっかり対応する」

一方、見解が分かれた問題も...

キャスター(23日、news23討論会より)
「『裏金問題』の決着はついたと思う人は、手を挙げてください」

自⺠党の信頼を揺るがせた裏金問題を受けての“政治とカネ”の改革については、どの候補からも積極的な発信は見られません。

総裁選の投票権を持つ党員からはこんな声も...

自民党員
「私は石破総理がおろされたこと自体、反対。責任転嫁、問題のすり替えで頭(総裁)を変えればいいということであれば、国⺠はついていかないと思う」

自⺠党の「解党的出直し」はどこへ向かうのでしょうか。