こちらは、およそ80基の風車が設置されている島根県。

設備投資が高額なためほとんどが民営ですが江津市の9基は島根県企業局が運営しています。

風力発電に適した風が吹く場所であったことなどから住民への説明などを経て風車は建設され、営業運転が始まってから16年が経過しました。

島根県企業局 安部雅彦 次長
「風力発電所の建設にあたって、地元企業の活用ができたというところ。また、設置後は固定資産税に代わる交付金がありますので、それはこれまで約4億円江津市に交付している」

交付金というメリットがある一方で。

島根県企業局 安部雅彦 次長
「風車から出る騒音が一番大きいところ。風車の影が民家に入って『シャドーフリッカー』と言われるものなんですが、地域住民に対して対応する必要があるという所はデメリットかなと思います」

また現在1基が故障のため運転を止めていますが、最近は毎年9000万円の利益が出ているとのこと。
しかし、まもなく耐用年数を迎えることから高く電気を売ることができる国の制度の期限を迎える4年後を目途に、撤去するか、民間へ譲渡するかを検討していくということです。