長野県内では27日、山岳遭難が相次ぎ、男性3人がけがをして県警ヘリに救助されました。
このうち北アルプスの涸沢(標高約2600メートル)では午前11時前、友人と3人パーティーで奥穂高岳から涸沢に向けて下山していた、愛知県名古屋市の29歳の男性会社員が転倒しました。
男性はおよそ2時間半後に県警ヘリで救助され、松本市内の病院に搬送されましたが右足首の骨を折る重傷です。
警察によりますと、男性会社員は岩の間に右足が挟まり転んだということです。
また、北アルプスの常念岳から蝶ヶ岳に向かう登山道では午前11時半ごろ、単独で縦走中だった千葉県船橋市の64歳の男性が転倒しました。
男性はバランスを崩して転倒したとみられ、頭を20センチほど切りましたが命に別状はないということです。
本人からの要請を受けておよそ1時間半後に県警ヘリが救助し、松本市内の病院に搬送しました。
一方、御嶽山では正午すぎ、標高およそ2650メートル黒沢口登山道の石室山荘付近で、下山中だった岐阜県多治見市の60歳の男性が浮石でバランスを崩し転倒しました。
男性は4~5メートル滑落して頭から出血し、およそ2時間後に県警ヘリに救助され、松本市内の病院に搬送されました。