公開討論会では市政をめぐり「舌戦」

24日の公開討論会で相まみえた2人。冒頭では握手を交わしたものの、次の市政に向けた議論は次第に熱を帯びます。

宮元陸氏「芽が少しずつ出ている。いよいよ産業集積の臨界点がようやく近づいてきた」

宮元氏は、民間企業による投資やドローン事業などを例に3期12年の実績をアピールします。

一方で、山田氏はこの12年間について「行政サービスの低下を招いた」と批判を強めます。

山田利明氏「成果がどうなったのかわからない。あまりに矢継ぎ早にやっているせいで市の職員がどんどん辞めていく」

そして、論争は市が駅前での整備を進める未来型商業エリア、いわゆる「アウトレットモール構想」に移ります。

山田氏は、一度立ち止まって市民の声を反映した形で再検討すべきだと主張します。

山田利明氏「民意の確認は十分だと施策を行うのは拙速である。市場調査、人口が増える施策を十分にやりながら施策を慎重に慎重に打っていくのが大切」

これに対し宮元氏は、市民アンケートも実施し議会の同意も得ていると反論しました。

宮元陸氏「いかに投資を呼び込むかで市の発展が基本的に決まる。今の発言で投資が損なわれる。開発会社との信頼関係を我々は構築してきたつもりだけど、今の発言によって投資が損なわれる可能性が出てきた。これは大変深刻な話だと私は思う」

12年ぶりの選挙戦となる公算が高まっている加賀市長選挙は、28日告示を迎え、選挙戦となれば10月5日に投開票が行われます。