仙台藩を治めていた伊達家と薩摩の島津家をテーマにした企画展が、26日から鹿児島市で始まりました。

黎明館で26日から始まった企画特別展には、島津家と伊達家に伝わる甲冑や文書などおよそ150作品が並びます。
江戸時代、77万石の薩摩藩の少し下、62万石だった仙台藩。
伊達家の当主が幕府の要人に宛てた手紙には「私も島津家と同じように扱ってほしい」と、同格に扱うことを懇願する内容が書かれていて島津家にライバル意識を抱いていたことが感じられます。
そんな両家は「鳥」を通じて交流していました。

薩摩藩8代藩主・島津重豪は415種類の鳥の名前をおぼえていた鳥博士。当時、伊達家がつくった鳥図鑑には、重豪が持っていた鳥の絵の写しが使われ両家の交流が伺えます。
(黎明館 新福大健主任学芸専門員)「大名同士の情報交換が、政治的なことだけではなくて、文化的なことでも行われていたということも読み取ってほしい」
企画展は11月3日まで開かれています。














