今年4月の大阪・関西万博開幕日に、ドローンを使った撮影で必要な手続きに不備があったとして、毎日放送と撮影スタッフら3人が書類送検されました。

 手続きに不備があったのは、今年4月13日の万博開幕日に開催された「1万人の第九 EXPO2025」のドローン撮影です。

 大阪府警はきょう、法人としての毎日放送と撮影にあたったスタッフ3人を航空法違反容疑で書類送検しました。

 毎日放送では、万博開催時のドローン飛行について定められた大阪府の条例に基づき、万博協会に飛行の同意を得た上で、大阪府公安委員会に伝えていたほか、海の上を飛行するため、関係漁業団体に事前に説明するなどしていました。

 また、国土交通省からも安全審査を受け、航空法上の飛行許可は得ていましたが、同一時間帯に同じエリアで他のドローンの飛行があるのか無いのか、などの情報を共有するため飛行直前までに行う必要がある「飛行計画の通報」という手続きを行っていませんでした。

 ドローンの飛行において、大阪府条例や航空法で必要な3つの手続きのうち1つが欠けていましたが、安全上の問題は生じていません。

 毎日放送は「ドローンの飛行に必要な手続きに不備があったことを重く受け止め、深く反省しております。今後、再発防止のために、社内においてドローンに関する規則の周知を徹底するとともに、社内のチェック体制の強化に取り組んでまいります」としています。