大分トリニータの育成組織でヘッドトレーナーを務めた、大分市在住の男性が自身の経験を生かし、中高生向けに「背を伸ばす睡眠法」の本を出版しました。
大分市横田で整骨院を営む山下活秀さん(51)は、トレーナー歴33年。これまで小学生から高校生を中心に、およそ4000人の治療に携わってきました。2022年には大分トリニータの育成組織でヘッドトレーナーを務め、選手や保護者、指導者に向けに成長期セミナーを県内各地で開催しています。

(活整骨院・山下活秀さん)「『背を伸ばすにはどうすれば?』とか、『怪我をしないためには?』とか、よく質問されます。そこで、成長期の睡眠の重要性を伝えたくて」
9月7日、山下さんは「背を伸ばす睡眠法」と題した電子書籍を出版。睡眠の質が身長や筋肉量の伸びに関わることや、創業110年を超える臼杵市の高村ふとん店との対談を通じて、寝具や寝る環境の大切さについてまとめています。山下さんは睡眠の質を高めるためには、寝る前のストレッチで「伸ばす」よりも「ほぐす」ことが大切だと強調します。

(山下活秀さん)「仰向けに寝た状態で両手を左右に広げます。右足を軽く曲げ、左足の上にクロスさせます。そして、左手で右膝を抑え無理にギュッと行くんじゃなくて、右肩が浮かないように顔を右に向けます。神経を興奮させてはダメなのでいかにリラックスさせるかが重要になります」

また、山下さんは自身がケアを担当した、トリニータを経て日本代表に選ばれた身長190センチのディフェンダー・安藤智哉選手とのやりとりから、睡眠へのこだわりや重要性についても語っています。
(山下活秀さん)「睡眠や栄養など、成長期に関わることは親子で取り組んでほしい。10代のうちに良い習慣を身につけてほしいと思います」
睡眠の効果は目に見えにくいものですが、成長期のアスリートにとっては成果に大きく影響する要素です。改めてその大切さを見直すことで健やかな成長につながりそうです。