駆け込みで、連日来場者が20万人を超えている大阪・関西万博。きょう9月26日はついに紙の当日券の販売が最終日、予定時刻より前倒しで昼からの入場分が売り切れました。

当初、万博の入場チケットは、来場者の混雑を調整することなどを目的にインターネットのみの購入でした。

ただ、購入手続きが複雑だという指摘もあって、博覧会協会は、スマートフォンの操作に慣れない人などに向け、全国のコンビニや旅行会社などで紙のチケットを販売することを決定。

その際、博覧会協会の石毛博行事務総長は、「この万博の大きな狙いは、ITに親しむことは大きなレガシーです。(紙チケットにより)それを習得する機会を失うのは非常に残念です。」と述べていましたが、その後さらに紙の当日券の販売も行われることになり、万博は“現実的な路線”で開幕を迎えました。

いよいよ閉幕が近づき、1か月前ごろからは、インターネット予約は閉幕日までの全予約枠がいっぱい。

閉幕に向けて、すでにチケットを購入しているものの、来場予約をしていない人たちへの対応が課題となりました。

そのため、9月27日から閉幕前日の10月12日まで、東ゲート前で未使用券と当日券との交換を行うことになりました。

その代わり、一般向けの当日券販売はきょうで最後となりました。最終日は朝から行列ができており、昼入場できる当日券は朝9時半ごろには売り切れていました。

吉村知事は午後、当日券について「予測より多く買ってくれて、(来場者の)平準化も測れていたんだろうと思う。ネット等で買えない人がいるので、そういった方々には、枚数少ないけど一定の役割を果たしてきたと思う」と述べました。

また、「協会としてもなんとかしたいという思いの対策だと思います。」「チケット持っている人でどうしても行きたい人が使える券とする柔軟な対応は賛成です」としました。

未使用券と当日券との交換は、1日数百枚程度です。また最終日10月13日は行われません。