佐賀県警の科学捜査研究所の元男性職員が不正なDNA型鑑定を繰り返していた問題。

佐賀県警は、科捜研の職員を福岡県警の科捜研に約3か月間派遣することを決めました。

視察に訪れた県議に説明し明らかにしたもので、派遣により「業務管理のあり方を見直す」としています。

この問題は、佐賀県警の科捜研に所属していた元男性職員が、およそ7年半にわたってDNA型鑑定の結果をねつ造していたなどとして、9月8日に書類送検されたものです。

26日、佐賀県議会の総務常任委員会が佐賀県警本部を訪れ科捜研の業務を視察しました。

佐賀県警 樋口勝馬 刑事部長
「警察活動全般に対する信頼を大きく損ねることになったことは大変申し訳なく思っております」

佐賀県警は再発防止策として上司が鑑定作業の終了まで立ち会いチェック機能を強化することや、科捜研の研究員を増員すると説明しました。

また、業務管理のあり方を見直すため、10月から3か月間、福岡県警の科捜研に職員を派遣する方針だということです。