激しい騒音を伴う空母艦載機の訓練FCLPが続くことを受け、山口県岩国市の福田良彦市長らは26日に防衛省などを訪ね、強行実施に抗議するとともに今後、行われることがないよう要請することにしました。
福田良彦岩国市長
「FCLPによる絶え間ない激しい騒音は、基地周辺住民の皆様に多大な負担を強いるものであり住民生活に極めて大きな影響を及ぼしていると言わざるを得ません」

岩国市議会の報告で福田市長は「地元自治体からの強い要請にもかかわらず、FCLPが強行されていることに大きな憤りを禁じ得ない」と述べました。
事前に通告されていた時間帯を超えて訓練が行われ、実施しないと説明された祝日に実施されたことは遺憾としました。
今回は通常、訓練を行う東京の硫黄島が9月1日に噴火した影響で、これまで予備施設とされてきた岩国基地で実施されることになりました。
福田市長は火山活動の状況しだいで、今後も岩国基地で行われるのではないかとの懸念も示しました。
福田市長は26日、岩国市議会の片岡勝則議長とともに再び防衛省などを訪ね、FCLPが強行されたことに強く抗議し、二度と岩国基地で実施されることがないよう要請するとしています。
また、岩国市議会は「基地周辺住民に負担をもたらすFCLPは到底容認できず、今後実施されることのないようアメリカ側に強く求める」とする意見書を可決しました。