2024年2月、高知県黒潮町を車で走行中に男性をはねて死亡させた罪に問われていた警察官の男に禁錮2年6か月、執行猶予4年の判決が言い渡されました。
判決によりますと元警察官の藤堂克典被告は2024年2月、黒潮町を車で走行中、ダッシュボードに固定した携帯電話のゲーム画面を注視するなど脇見をし、50代の男性をはねて死亡させた過失運転致死の罪が認められました。高知地裁中村支部の中山裕貴裁判官は「台座に取り付けたスマートフォンでゲームをしていて、台座の角度を調整するために脇見運転をしていた」、「犯行の悪質性を誤魔化そうと、床に落ちたスマートフォンを拾い上げるために脇見運転をしていたと事実と異なる説明をしたこともあった」などと指摘。一方で、犯行を認めボランティア活動に参加していることや、公益性の高い団体に100万円を寄付していることなどを考慮し、禁錮2年6か月、執行猶予4年の判決を言い渡しました。
判決を受け、亡くなった男性の遺族の代理人は「極めて残念」と話した上で、控訴については「検察官に働きかけるか検討中」とコメントしています。