大分市の除草業務を巡る入札妨害事件で、25日、造園会社の元代表に懲役1年・執行猶予3年の有罪判決が言い渡されました。

公契約関係競売入札妨害の罪で有罪判決を受けたのは、大分市の造園会社「ヒロセ」の元代表取締役、廣瀬幸一被告(85)です。

判決によりますと、廣瀬被告は去年5月、大分市が実施した除草業務委託の指名競争入札で、非公表だった17件の予定価格を元大分市議の山本卓矢被告(45)に市側から聞き出させるなどして、入札の公正を損ないました。

25日、大分地裁で開かれた判決公判で辛島靖崇裁判官は「利欲的な犯行動機に組むべき点はない」と指摘しました。一方で、反省の態度を示し、会社を廃業する意向を示していることなどを考慮し、懲役1年・執行猶予3年の有罪判決を言い渡しました。弁護側は控訴しない方針です。