宮城県丸森町内に自然に囲まれ自給自足の生活をする男性がいます。
農園を営む男性は農業指導を通じてアフリカのザンビア共和国と交流を深めていて、保育士として勤める町内のこども園や農園を訪れた人にザンビアでの経験を伝えています。

丸森町とザンビアをつなぐ男性の姿を追いました。

ここは丸森町にあるつぶら農園です。自然いっぱいのこの場所で農園を営んでいるのは安部信次さん(51)です。

農園では年間約40種類の野菜を栽培しているほかヤギなどを飼育しています。

搾りたてのヤギのミルクは煮沸して消毒。

この日は妻の隆子さん(53)とともに農園でとれたハチミツがかかった自家製のヤギチーズと一緒に味わいました。

安部信次さん:
「おいしい。ぜいたくです」

まさに自給自足の生活です。

安部さんは東京都出身で、東京農業大学卒業後の1996年に隆子さんとともに丸森へ移住し、この農園をスタートさせました。

安部信次さん:
「生活の基本を農ある暮らしに、畑とか田んぼ、ニワトリがいる暮らしがしたくて(大学を)卒業してから丸森に来た。(丸森は)私の考えるちょうどいい場所」

ここも全部耕さないで作物を育ててる」

つぶら農園の畑は土を耕さない不耕起栽培という方法を取り入れています。

安部信次さん:
「耕さないんで、機械はまずいらない。晴れが続いて水が少なくても急激に乾燥にないし、大雨が降っても土が流れることはない」

「これが大根ですね」
「あんまり(草を)抜かないです。抜くと地面耕したみたいになっちゃって他の作物、大根だったら大根も影響受けちゃうので」

「今年種をいっぱい採りたいんで(残しておく)今年の苗があんまり育たなかったから来年はいっぱいやりたいんで。種の熟し頃はこれです」