イノシシに出会ったらどうしますか? 広島県福山市の小学校で、イノシシに遭遇した際の対処法などを学ぶ出前授業がありました。

こちらの映像は2025年7月に福山市西部で目撃されたイノシシの映像です。市内ではイノシシによる噛みつきや追突でけがを負った件数が2025年度はまだゼロですが、2年前の2023年度には4件も確認されています。

こちらの市立宜山小学校で、県鳥獣対策等地域支援機構=通称、tegosから講師を招いてイノシシの生態などを知る出前授業が行なわれました。

この市立宜山小学校の周辺では、8月中旬から、通学路で親1頭、子ども3頭のイノシシが目撃されています。周囲には切れたワイヤや、根まで掘られた箇所が確認されています。さらには、イノシシの好物である栗の木がありました。

こちらは2023年に市内で撮影された映像です。栗をもぐもぐ食べています。

出前授業ではクイズ形式で特徴を考えました。
tegos 檀上理沙さん
「70kg…人間の大人の男の人くらいの重さを持ち上げることができます」

また授業では、イノシシに背中を向けずに後ろ向きでゆっくり離れるといった遭遇した時の対処法も学びました。児童たちは牙や剥製を触って危険性を肌身で感じました。
児童「めっちゃでかい」「でかすぎ」

児童
「出合った時は背を向けずに歩いて、大人の人の助けを借りようかなと思いました」

授業にはPTA会長の姿もありました…。

PTA会長 児玉隆志さん
「みなさん、それぞれの子どもを守るというかたちで(登下校などで)車を使われている」

イノシシは臆病な性格で威嚇をしなければ、人を襲うことはないといいます。今後も市は、要望があればtegosと連携した出前授業を行なっていく方針です。