きのう9月24日は、西郷隆盛の命日でした。ゆかりのある山形県酒田市で、偲ぶ会が開かれ、参加者は鹿児島と山形の交流を続けていく大切さを感じていました。

酒田市の南洲神社では西郷隆盛の命日に合わせ、毎年、偲ぶ会を開いています。今年は、鹿児島からの出席者も合わせおよそ40人が参加しました。

明治維新の戊辰戦争で、薩摩藩は新政府側に、庄内藩は幕府側につきました。新政府側が勝利した後、庄内藩には厳しい処分が下されるとみられましたが、西郷隆盛は、庄内藩に寛大な処分を下したとされています。

これ以降、薩摩藩と庄内藩はつながりをもち、現在の酒田市を含む庄内地域は西郷隆盛ゆかりの地として知られ、酒田市には西郷をまつる南洲神社があります。

西郷の教え=南洲翁遺訓をまとめた庄内藩士・菅実秀との交流は「徳の交わり」と呼ばれ、境内には2人の像があり、遠く離れた鹿児島と山形の絆を表しています。

(鹿児島から参加した「薩摩士魂の会」 竹之内雄作会長)「庄内に来ると、みんなが西郷さんと呼んで敬愛してくれている。昔をたずねてそれを知って将来に活かす。今は、心と心のつながりですからね。徳の交わりを大切にして交流を続けていければ」

会場では西郷隆盛を題材にした漢詩「孤軍奮闘」の剣舞も披露され、参加者らは西郷の遺徳に思いをはせていました。