■MLB ダイヤモンドバックス4-5ドジャース(日本時間25日、チェイス・フィールド)
ドジャースの大谷翔平(31)が、敵地でのダイヤモンドバックス戦に“1番・DH”で出場し、4打数1安打。第1打席でスリーベースを放ち、28試合連続出塁となった。佐々木朗希(23)が日米通じて初のリリーフ登板、1回を被安打0、奪三振2、四死球0、失点0。最速は100マイル(161キロ)。ストレートのコントロールも完璧で2者連続三振と初のリリーフマウンドをしっかりと抑えた。チームは延長11回に勝ち越して前夜のリベンジ、優勝マジックを“1”とした。
前日24日は“二刀流”で6回無失点も味方がサヨナラ負けで勝敗はつかず、「ブルペン陣も一丸となっていると思いますし、結果は出てない期間に関しては、苦しいとは思いますけど、それでも前半はブルペンのおかげで勝っている試合というのはいっぱいあるので。少しうまくいっていない部分というのもあると思うので、あと少しですけどね。 みんなで頑張りたい」と話した大谷。
この日、ドジャースの試合前にこの日、2位パドレスがブルワーズに敗れたため、ドジャースの地区優勝マジックは“2”となった。ダイヤモンドバックスの先発はR.ネルソン(27)、通算成績は10打数1安打3三振、打率.100、本塁打なし。今季は3打数無安打と苦手な投手。1回の第1打席、カウント2-0から苦手投手相手にファーストストライクを積極的に打っていったがファウル。そして、3-1から5球連続ストレートで勝負してきたボールを完璧に捉えてセンター方向へ。大谷も手応えがあり、打球を確認する“確信歩き”を見せたが、一番深いところに飛んでしまい、フェンス直撃。それでも大谷はしっかり走って余裕のスリーベース。これで28試合連続出塁となった。
2番。M.ベッツ(32)が確実にライトへ犠牲フライを放ち、大谷は今季143得点目となる先制のホームを踏んだ。しかし、その裏、先発B.スネル(32)がダイヤモンドバックスに同じ形で攻撃されて、1死三塁から犠牲フライで同点に追いつかれた。
3回、1死走者なしで迎えた第2打席、カウント1-0から打席で初めて来た変化球を強振してファウル。大谷も打席で苦笑いを浮かべた。その後はストレートを空振りして追い込まれると、4球目、外角高めのボール球のストレートを振らされて空振り三振に倒れた。
ドジャースは1対1で迎えた4回、1死一塁で7番・A.パヘス(24)が26号ツーランで3対1と勝ち越した。さらに2死一塁で大谷の第3打席、ここでもダイヤモンドバックスバッテリーはストレート勝負、カウント0-2から3球連続ストレートで詰まらされてセンターフライに倒れた。
7回の第4打席は1死一塁の場面でファーストゴロ併殺打に倒れた。すると8回、3対1と2点リードでこの日メジャーに復帰してきた佐々木朗希(23)が日米通じて初のリリーフ登板となった。
しっかり投球練習を行うと、先頭の6番・J.マッキャンの1球目は99マイル(159キロ)のストレートでストライク、これでリラックスすると、2球目のスプリットでサードゴロ。
キャッチャーのB.ロートベット(28)のサインに首を振るシーンもあり、落ち着いたマウンドとなった。7番・T.タワはカウント2-2と追い込むと、内角低め99マイル(159キロ)のストレートで見逃し三振、さらに8番・I.バルガスの1球目は100マイル(161キロ)をマーク。そしてフルカウントから外角低め100マイル(161キロ)のストレートで空振り三振。2者連続三振と5月10日以来となったメジャーのマウンドでしっかりと中継ぎの仕事を果たした。
D.ロバーツ監督(53)も佐々木を引っ張らずに8回はA.ベシア(29)を投入。しかし、1点を奪われて、1死二、三塁のピンチで今度はE.エンリケス(23)をマウンドへ。ボテボテのゴロで1点を失い1点差に詰めよられると、代打のE.デルカスティーヨ(25)にセンターへ犠牲フライを打たれて4対4と同点に追いつかれた。
すると、9回表、ドジャースの攻撃中にC.カーショー(37)がブルペンで投球練習、9回裏にはメジャー454試合登板の大ベテランが自身レギュラーシーズン4度目のリリーフ登板。しっかり3者凡退に抑えてチームに流れを呼び込んだ。
延長10回、タイブレークの無死ニ塁でダイヤモンドバックスは先頭の大谷と勝負、6人目、B.ガルシア(25)と対戦。カウント2-2から外角へのスイーパーで空振り三振。走者を送ることが出来なかった。続く2番・ベッツがライト前へヒットを放ったが、2塁走者の代走・キム ヘソン(26)がホームでタッチアウト。1点が奪えなかった。
その裏、1死満塁のピンチを凌いだドジャースは、11回、2死三塁でT.エドマン(30)が2ストライクと追い込まれながらもセンター前に勝ち越しタイムリー、5対4とリードした。
その裏、8人目のJ.ロブレスキー(25)が3者凡退に抑えて、前夜のリベンジを果たし、地区優勝マジックを1とした。