きょう午前、東京・江戸川区で外国籍の飲食店従業員3人が覆面の2人組に催涙スプレーのようなものを吹きかけられ、けがをしました。2人は現在も逃走中です。

午前10時すぎ、東京・江戸川区東小岩のデリバリー専門の飲食店前の路上で「お店の人が覆面の人物に催涙スプレーをかけられた」と通報がありました。

上空から現場を捉えた映像では、従業員とみられる男女が布のようなもので顔や身体をぬぐう様子が確認できます。

記者
「店の従業員は路上にとまっていた車に乗っていたところ、突然2人組に催涙スプレーをかけられたということです」

店の前にとめてある白いワンボックスカー。警視庁の捜査員が入念に指紋採取など鑑識作業にあたっています。

警視庁によりますと、買い出しから車で戻ってきた外国籍の従業員男女2人(30代)と店舗の前にいた男性に対し、覆面の2人組が催涙スプレーのようなものを無言で噴射したということです。

従業員3人は目の痛みを訴え、病院に運ばれましたが、軽傷です。店の関係者は…

飲食店の関係者
「食肉加工業なので朝、出荷とか搬入とか仕事もあります。当時、搬入があってスプレーをかけられた。(心当たりは)ないですね、ビックリしました。結構残念ですね」

現場は、JR小岩駅から東におよそ650メートルの住宅街。店のすぐそばには中学や高校があり、通学ルートになっています。

近隣住民
「元々この時間は人はそんなに多くない。中学校の周辺でやるなんてすごい突発的というか異常です」

2人組は、覆面に上下黒っぽい服装だったということで、物色などはせず、そのまま車で逃走。警視庁が傷害事件として行方を追っています。

今月19日には、同じ江戸川区で男性が催涙スプレーを噴射され、現金を奪われそうになる事件も発生しています。