本日の賢者は、タレントのつるの剛士氏です。21歳から9歳までの5人のお子さんのお父さんであり、45歳から2年間短期大学に通い、幼稚園教諭免許と保育士資格を取得されました。その後、大学に進み、子どもの心理学を学び、2025年3月に卒業。現在は非常勤の幼稚園教諭としても活躍されています。つるのさんがSDGsの視点から2030年を見据えた新たな価値観と生き方のヒントを語ります。

つるの剛士が考えるSDGsとは 「ワード化は心がムズムズする」

――早速ですが、つるのさん、SDGsとは何だと思いますか?

つるの剛士氏:
普段の生活の中で将来のことを考えて行動することはありますが、SDGsという言葉が最近使われ始めたことで、自然にやっていたことがワード化されると、少しこそばゆい感覚になります。例えば、昔「イクメン」と言われたことがありますが、今では死語になってほしいと思っていました。ワードが消えて、お父さんが当たり前に子育てをする社会が本当のイクメンの時代だと考えていました。ワードが出てくるというのは世の中で必要だから出てくるのはわかる。宿題しようと思っていたのに親から「宿題しなさい」といわれて「わかってるよ」というこそばゆさがある。SDGsも同じで、例えばゴミ拾いをしても「SDGsだね」と言われると、別にそんなつもりでやっているわけじゃない、という感覚があります。

近頃のワード化“ワーク・ライフ・バランス”

――当たり前のことをわざわざ言葉で表現しなければならないのは、ちょっと厳しい時代なのかなと感じます。

つるの剛士氏:
ワーク・ライフ・バランスもそうです。神奈川県藤沢市に住んでいますが、1時間半かけて仕事に行き、帰ったらサーフィンや釣りを楽しむ。仕事したくなったらまた東京に行く。これが自然なワーク・ライフ・バランスだと思うのですが、そう言われると少し恥ずかしくなります。この感覚は一体なんていうワードなんですかね。

――この番組では、ゲストの方に「私のStyle2030」と題し、SDGs17の目標の中からテーマを選んでいただいております。つるのさん、まずは何番でしょうか。

つるの剛士氏:
8番の「働きがいも経済成長も」です。ぴったり当てはまるものはないのですが、やってみて考えていく中で、これが近いかなと思います。

――では、つるのさんが選んだSDGs8番「働きがいも経済成長も」の実現に向けた提言をお願いします。

つるの剛士氏:
人生は寄り道。