虚偽の申請を繰り返しホテルの宿泊代として政務活動費を不正に使用。兵庫県議が辞職願を提出です。

 (松井重樹兵庫県議 9月23日)「『おい、松井どうした?』と我に返った」

 兵庫県議会に辞職願を提出したのは無所属で自民党会派に所属する松井重樹議員(71)です。

 議会の関係者によりますと松井議員は「翌日に県庁職員と面会するため」と虚偽の申請を繰り返し、過去5年間にホテルの宿泊代として、政務活動費約180万円を不正に使用していたということです。

 9月23日午後に取材に応じた松井議員は。

 (松井重樹兵庫県議)「(Q泊まる必要がなかったと認識している?)いや、泊まる必要のなかった宿泊というのは自分の中ではなかったと思っている」

 宿泊費はいずれも議員活動に必要なものだったとの認識を示した一方で、ホテルに宿泊する際、実際には面会する予定がない職員の名前を使って申請していたことを認めました。

 (松井重樹兵庫県議)「不適切という言葉が適切かは分かりません。しかしながら僕の中では説明がつかないという感覚に陥ったわけです。松井重樹らしくない行為に責任をとろうと思った」

 松井議員は全額を会派に返却する意向を示していて、議会は辞職願の取り扱いについて協議する方針です。

 松井議員は8月、委員会で斎藤知事の発言を「心神喪失」と揶揄し、その後、謝罪していました。