仕事・家事・育児…日々の生活に、疲れていませんか?
「休息=ダラダラすること」ではありません。
自分の疲れを理解して、自分に合った回復法でリセットする。
脳神経外科専門医の菅原道仁氏に『休息する技術』を教わります。
現代人の疲れの正体は「脳疲労」

「疲れ」は大きく分けると2種類あります。
・肉体的な疲れの「体の疲れ」
・精神的な疲れの「脳の疲れ」
脳は睡眠中もずっと働いているため、1秒たりとも休むことがありません。
現代人は機械の普及で体を使うことが減った一方で、インターネットの普及で脳を使うことが増えました。「脳の疲れ」は現代人の疲れの大半を占めています。
脳が疲れると・・・
・集中力や持続力が低下
・作業効率が悪くなる
・ミスが多くなる
・最悪の場合健康被害も
脳の疲れは、自律神経の疲れの他、ストレスなどを感じることで生じる心の疲れがあります。
菅原脳神経外科クリニック 菅原道仁院長:
体の疲れは休めば多くは回復します。脳や心の疲れはなかなか自覚しづらくて、頑張りすぎてしまう方が多いのを患者さんを見ていると実感します。
休むのに抵抗があって、だけどやらなければいけないという責任感が前面に出てしまう方が多い印象です。
脳(心)の疲れチェックリスト

脳の疲れはまず自覚することが重要です。以下の項目にあてはまるものはありますか?
【1】注意力が散漫になる
【2】人と会話をすると疲れを感じる
【3】小さなことでイライラする
【4】集中力が続かずミスをすることがよくある
【5】簡単な作業でも疲れる
【6】急に怒ったり泣いたりすることがある
【7】何もしたくない、やる気が全く起きない
【8】起きるのがつらい
【9】食欲がないまたは過食気味
【10】眠れない日が続いている
あてはまる項目が1つの人は脳のエネルギー容量の残りが90%。3つの人は70%。
あてはまる項目が増えるごとに、10%ずつ脳の容量が減っていくイメージです。