防衛省は、中国とロシアの爆撃機が30日、日本の周辺で長距離にわたる共同飛行を実施したことを確認したと発表しました。

防衛省によりますと、きのう(11月30日)午後、中国の爆撃機「H-6」2機とロシアの爆撃機「TU-95」2機が、日本海から東シナ海、さらに太平洋にかけて長距離にわたる共同飛行を実施したということです。

いずれも領空侵犯はなかったということですが、航空自衛隊の戦闘機が緊急発進を行い対応しました。

ロシアは、中国機とロシア機がそれぞれ相互の国内の飛行場に着陸したと発表していて、防衛省は「我が国への示威行動を明確に意図したものと考えている」としています。

中ロによる共同飛行は今年の5月以来5回目で、政府は両国に対し、外交ルートを通じて安全保障上の重大な懸念を伝達しています。