―献花台を片付けるという決断に至るまでの経緯や思いは?

小倉とも子さん:
今から6年前の2019年9月21日に、この近くのキャンプ場で美咲が突然行方不明になってしまいました。行方不明になった当時は小学1年生だったんですけれども、今 同級生は4月から中学生になって、新しいスタートを切っています。
小学校の卒業式というときは、美咲が同級生と一緒に卒業できなかったことは本当に悲しくて苦しかったんですけれども、ちょうど中学校っていう新しいスタートを同級生が切ったときは、みんなにおめでとうっていうことができて、大きくなったねって言ってあげることができたので、私の心も少しずつ癒えてきて、今だったら、自分も前に一歩進むことができるかなと思って、このタイミングで献花台を閉じることを決めました。

―この地に足を運ぶまで、どういったことを考えたか
小倉とも子さん:
どれだけの人が来てくれるかわからなかったのと、こちらからやっぱり来てくださいってお願いするのは、場所も遠いのでなかなかできなくて、あと、美咲のことを皆さんに忘れられてしまうんじゃないかという恐怖もあり、眠れない日々を過ごしてました。