青森県藤崎町のリンゴ畑で21日、リンゴの葉を取る作業をしていた50代の男性がクマに襲われてけがをしました。直前には近くの地区でクマの出没情報があり警戒していたさなかでの出来事でした。青森テレビの取材に対して男性と一緒に作業をしていた20代の娘はクマが襲撃した際の恐怖を語りました。

勝てる気は全然しない

-クマが出没した状況について
被害者の娘
「気づいたら音もせず後ろにいたって感じです。父親が襲われてその声で気づいた。見た時にはもうここら辺でやりあっている(父親が抵抗している)感じです。一瞬のことすぎて『車に乗った方がいい』とか、『すぐ車に乗るべき』とかあるけど実際何もできなかった。父親からしたらもう手を出すしかもうあと何も対抗するすべがないっていう感じ。私も動けなくて怖くて。やっぱり強かった。勢いがあったので勝てる気は全然しなくてもうお父さんだからなんかギリギリちょっとなぐってひるんでくれたから良かったんですが、私一人だったら絶対何もできない。対抗できなかったと思うし実際その現場見た時も何もできなかったです。もう何も考えられなくて、頭真っ白って感じです」

-どんなクマ
被害者の娘
「親グマとかではなくどちらかというと子グマの部類なのでそんなに怖くない、親グマに比べたら怖くないかなと思ったんですが、十分生で見たらもう迫力がすごくて、実際やっぱり、あっちはもう襲いかかってきているので剣幕もある。写真とかで見るとそんな大きく見えないかもしれないですが、実際すごい勢いで…」

いきなり音もなく来る 実際に遭遇した時は本当になんか何もできない

-この付近でクマはよく出る
被害者の娘
「このあたりは家とか道路沿いなので、まさかここから出てくるってはちょっと…。ただ(クマ出没情報があり)危険は感じていたので車を寄せて『ちょっとどうしようかな』としてたその矢先にクマが出てきてて感じで、ちょっと『これはついてないなあ』というのと実際に遭遇した時は、本当になんか何もできないので。今回は偶然けがなく済んだのですが、まあちょっと怖いなと思いました。ニュースとかでクマのニュースがあったときにどうすればいいとか、いろいろそんなことを考えていたけど、そんな暇ない。父親は腰に選定に使うハサミとかを刺していたのですが、『それを引き抜く暇すらない』と言っていて…今(クマ撃退の)スプレーとかあるじゃないですか。そういうのも、実際はすぐ出せるのかな?って思った。身構える時間があったらできるかもしれないですが、いきなり音もなく来るので、背後から背中を向けていた時にきたので実際何もできないなと思って、ちょっとどうしようもない感じが怖いなあっていう感想です」

-今回は父親が撃退した
被害者の娘
「多分今回は偶然いけましたけどこれが正しいかって言われると難しい。大きかったら絶対無理ですし、だから情報をしっかり敏感に聞いて避難した方が良いかなと思います。爪とかはやばかったんで、本当にくらっていたら、普通にえぐれるような感じではあると思う。すごく足が速いので一瞬で、遠くまで逃げていった。多分すごく行動範囲が広い。本当に運が良かった遭遇したのは運が悪いのですが、それぐらいで済んだのは不幸中の幸いでしたね。何発かなぐったら逃げて行ったので。ほかの親グマとかよりかはちっちゃめだったってのも、運が良かった。親グマだったら多分あれだけじゃ済んでないかもしれない。私も実際、多分そのまま襲われてたと思うし、なんなら最初に父親じゃなくて私が襲われてたら、多分もっとけがしてたと思うので怖いですね」