熊本県は球磨郡に住む3歳の男の子が、腸管出血性大腸菌「O157」に感染したと発表しました。

県によりますとこの男の子は9月10日、発熱や腹痛の症状を訴えたため、球磨郡の二つの医療機関を受診しましたが、原因はわかりませんでした。

その後も症状が改善しなかったことから、3日後に熊本市内の病院に入院して検査したところ、O157の感染が判明しました。

男の子は合併症としてHUS(溶結性尿毒症症候群)も発症し、集中治療室での入院が続いています。

熊本県内での今年のO157の感染者数は9月19日時点で58人で、去年(2024年)1年間の感染者数(44人)を既に超えています。

O157は食べ物などを通じて「食中毒」として感染するほか、人から人に2次感染するケースもあるため、県は感染防止のため、トイレの後や調理の際に手洗いを徹底することや、食品を十分に加熱することなどを呼びかけています。