霧島連山で発見された植物が、新種であることが確認されました。

花びらが薄紅色でまるでガラス細工のような幻想的な見た目の植物。

こちらが今回、新種と発表された、ツツジ科ギンリョウソウ属の植物「キリシマギンリョウソウ」です。

「キリシマギンリョウソウ」は、1998年に県総合博物館の黒木秀一さんが霧島連山の大浪池登山道で発見。

世界に分布し、これまで1種のみとされていた「ギンリョウソウ」とは、花の色などが違っていたため、神戸大学や県総合博物館などが共同研究したところ、開花時期の違いやDNA解析の結果などから新種であると判断しました。

(宮崎県総合博物館学芸課 黒木秀一課長)
「博物館で色々これまで調査してきたことが、こういう形で発表することができて正直よかったと思います。今後、博物館での色んな活動で紹介していけるといいなと」

県総合博物館では「霧島山を代表する植物になる可能性がある。見かけてもそっと見守ってほしい」としています。