フランスで社会保障費の実質削減などを盛り込んだ政府の予算案に抗議するデモが続いていて、デモを呼び掛けた労働組合が予算案の撤回を求める共同声明を出しました。

フランスでは政府が打ち出した年金支給額の実質削減や公務員の削減など痛みを伴う予算案に対し、市民が抗議デモを続けています。

記者
「こちらパリ市内ですが、一部のデモ隊と警察官が衝突しています」

フランスの内相によりますと、18日に行われたデモにはフランス全土で50万人以上が参加し、およそ300人が拘束されました。

デモを呼び掛けた企業や公務員などの労働組合は19日に共同声明を発表し、ルコルニュ首相に「最後通牒」として予算案の撤回を求め、応じない場合は再びデモやストライキを実施すると主張しています。