父・敏廣さんと娘・啓子さん 客室乗務員の就職試験で行った東京での思い出

亡くなった福島啓子さん

福島敏廣さん
「大学から就職へ。やがて啓子は高校卒業し、地元の北九州大学に入学しました」
「大学2年の時は学習塾のアルバイトでコツコツ貯めた自分のお金でカナダにホームステイし、語学に対しては今まで以上に真剣になったようです」

「大学4年の時、客室乗務員の就職試験は東京で2回あり、その1度に私は仕事にかこつけて一緒に行った思い出があります。娘が成人したら男親の夢は何でしょう?それはもちろん娘とデートすることです」
「試験を終えて2人で代官山のショップを見て回り、そしてお台場で食事を楽しみ、高級ホテルの部屋でゆっくり疲れを取って、翌日は銀座をブラブラした思い出があります」
「でもこれが後にも先にも最初で最後となった娘とのデートでした」

「是非女子の皆さんは1度でいいからお父さんとデートしてあげてください。また男子の皆さんはお母さんと美味しい店で食事を楽しんでください」
「親というのはそのような大きくなった子供との触れ合いの瞬間を待っていますし、その瞬間が生きがいのひとつだと思います」

「前向きに生きる、一心不乱に将来の夢を追い続け、本当に私と妻の自慢のそして誰からも愛される娘だったと私は今でも誇りに思っています」