危機的な財政難に悩む北海道北見市で道路や公園が、10月からちょっと耳慣れない名前で呼ばれるようになります。

北見市内のこの通り、10月から「アベベ通り」になります。あの伝説のランナーと関係があるのでしょうか?

 相田有加里カメラマン
「こちらの通り、三輪通りと言いますが、10月からは和牛焼肉あべべ通の愛称になります」

これは、危機的な財政難に陥っている北見市が始めたネーミングライツ。

年間33万円で購入したのは三輪通り沿いの焼き肉店「あべべ」です。

 代表の阿部博幸さんは北見市の支援につながればと応募しました。

和牛焼肉あべべ 阿部博幸代表「財政難だと聞いたときにすごくショックで、何かできることはないかなと。大好きな北見を守っていきたいとの思いで、ネーミングライツに応募した」

 北見市は、新たな財源を確保するため、6月から7月にかけて、4343か所の道路や公園のネーミングライツを募集しました。

 その結果、道路7か所、公園8か所で応募があり、18日、パートナー企業が発表されました。

北見市のランドマーク=ロータリー広場は、ホテルの名前から「MEN‘TEL SQUERE」(メンテルスクエア)に。

 こちらの公園は、愛称「A警備24公園」。購入したのは札幌市の企業です。

 A警備24 矢萩博人代表
「私の実家のすぐ近くの公園で、子どものころめちゃくちゃ遊んだ公園なので、ここにしたと」

 ネーミングライツは、年間で片側1車線の市道で30万円、小さな公園は10万円、大きな公園であれば60万円で、4年半の契約です。

今回の契約金額は、あわせて243万円でした。

一方、購入後もあえて、愛称をつけなかった公園もあります。

野付牛公園です。

北見市は明治時代、野付牛村として始まった歴史があり、その名前を残したいと、購入した桑原グループは名前を変更しませんでした。

 看板の設置は、10月以降。そして、10月下旬には新たなネーミングライツの募集が始まります。