閉園まで2週間を切った、札幌市南区の「ノースサファリサッポロ」に再び札幌市が立ち入り検査に入りました。
状況は改善されたのでしょうか。

市街化調整区域での無許可開発が発覚し、すべての建物の撤去を求められているノースサファリサッポロ。

 2025年5月以来、2回目となる立ち入り検査は、建物の撤去状況を確認するために行われました。

 運営会社社長の立ち会いのもと、約2時間行われた検査。

 前回の検査では133の違法建築物が確認されていましたが…。

5月には使われていた動物の小屋は消え、森にあった他の建物も…。

札幌市開発指導課 坪田修一課長
「15棟減って、118棟。正直多いなっていう印象です。運営側としては『できる所からやっています』と。動物の園内の移動というのはストレスになるらしくて…」

 依然、118もの建物が残されていました。

一方、運営会社は別の対応も迫られています。

 会社は、宿泊施設の建設を目的に国や札幌市から合わせて約6700万円の補助金を受給していましたが、都市計画法違反にあたるとして交付を取り消され、全額返還を求められています。

 その期限は9月11日まででしたが、いまだ納付されず、市は督促状を送るとしています。

閉園が迫るノースサファリサッポロ。

運営会社は、建物を2029年末までに全面撤去するとしていますが、飼育されている319の動物の行き先も不明のままです。

 札幌市は18日の調査結果を受けて、建物の取り壊しを命じる「除却命令」を出すかどうか、今後の方針を決める予定です。