16年前、長崎県大村市で内縁の女性を殺害したとして殺人の罪に問われた被告の裁判で、長崎地検は一審の無罪判決を不服として控訴しました。

一審の判決文によりますと、この裁判は、2009年、当時大村市に住んでいた被告の男性(75)が、自宅で内縁関係にあった女性を鈍器のようなもので複数回殴って殺害したとして殺人の罪に問われたものです。

一審の長崎地裁は今月4日の判決公判で、「客観的証拠」に欠けるなどとして被告に無罪を言い渡していました。

これに対し、長崎地検は「一審判決の認定は検察として看過できず是正を求める」として、18日付けで福岡高裁に控訴したということです。