■東京2025世界陸上 男子400m決勝(18日、国立競技場)
男子400m決勝で中島佑気ジョセフ(23、富士通)が44秒62の6位でフィニッシュ。同種目日本勢34年ぶりの決勝に挑み、1991年東京大会の高野進の7位を抜いて、過去最高の6位入賞を果たした。
「最高の舞台を楽しめたなっていう一方で、もう少し勝負したかったという悔しさの方が大きい」と率直な心境を口にした中島は、決勝の雰囲気について「やっぱり準決勝とは何か全く違う雰囲気。未体験の世界だったので、やっぱり言葉にできない部分もありますけど、それを味わえたっていうのは本当に幸せなことだと思います」と新しいステージを経験して感無量だったようだ。
「自分の感覚、リズムを貫いて信じて、長所をいかに生かすかっていうところ、自信持って自分のプラン通りにレースを行えたっていうところは収穫ですね」と手応えもつかみ「やっぱり今後、メダルそれから金メダルっていうところを目指す上では、前半の部分であったりスピードもそうですし、予選から決勝まで3本走り切る力はまだまだ不足してるなと思った」とメダルというさらなる高みを見据える。
東洋大の梶原コーチが涙を流していたようで、「嬉しいです。監督が泣くことあんまりないので、今までずっと見守っていただいて、本当に僕にとっては父親のような存在なので嬉しいですね。言葉にならないです」と言葉を届けた。
また、今大会はマイルリレーのメンバーにも入っている中島。「マイルメンバーも特に今大会は好調なので、今までのシーズンベスト更新したり、それからラップタイムでもミックス(リレー)の吉津さん、今泉もうかなり速いタイムで来てますし、それから他の3人も好調なので万全の状態で挑めると思う。ここで逃したメダルっていうところをマイルで目指していきたい」とリレーでの躍進にも期待が高まる。