寒さが本格化し、乾燥が気になる季節。
保湿クリームの効果的な塗り方や、乾燥肌におすすめの“顔を洗う順番”など、目からウロコの『保湿ケア』をご紹介します。
■この冬もカラカラ・・・乾燥対策はしっかりと

この冬の天気を、気象予報士の森朗氏に聞きました。
「強い冬型の気圧配置が続くので、太平洋側では晴れの日が多く、非常に乾燥した状態になります」
“乾燥”の悩みを街の人に聞くとー
30代女性
「手を洗ったり、アルコール消毒とかで手の乾燥が目立ってきた」
50代女性
「指先とか荒れまくってすごく大変。風呂上がりは何もしないとすぐカサカサに」
■保湿クリーム「いつ」「どれだけ」「どう」塗るか

札幌皮膚科クリニック 安部正敏院長によると、保湿クリームの塗り方のポイントは、「いつ」「どれだけ」「どう」塗るか。
▼「どれだけ」塗る・・・片手で、グリンピース2個分(甲に1粒、手のひらに1粒)
▼「どう」塗る・・・筋に沿ってヨコに塗る
▼「いつ」塗る・・・2時間おきに塗りなおすのが理想

保湿クリームを、手の甲と手のひらに1粒ずつ乗せ、筋に沿って塗っていきます。
手の甲も、腕の方も、筋は横向きに入っているので、「ヨコ」に塗るのが正解。そうすることで、浸透しやすくなります。腕などは、手からひじに向かってタテに塗りがちですが、ヨコに塗ると良いそうです。
■お風呂からあがる直前・直後 ゴールデンタイムに保湿を

ボディ全体のケアでも、今流行があります。それが、お風呂から出る”前”にする保湿ケアです。
▼お風呂から出る直前30秒に濡れた肌に使用することで、肌についた水分を抱え込んで浸透させるボディクリーム(BARTHプレミアムボディクリーム at bath time)
▼風呂の中で立ったままプッシュして、濡れたままボディケアする商品(ビオレu ザ ボディ ぬれた肌に使うボディ乳液)
などが販売されています。
山内あゆアナウンサー:
スタジオでお風呂に入っていただくのは無理なので、ノラさんに腕だけ試していただきます。
コメンテーター 平野ノラ:
いつも東京砂漠のようなね…。乾燥がね、ひどいんです。かさかさしてるんです。

山内あゆアナウンサー:
ぬれた状態でつけて、タオルで拭いてください。
コメンテーター 平野ノラ:
すっごいツルツル!いい感じに、うん、しっとりしてますね。お水と分離もしないです。
(タオルで拭いても)取れないですね。すごく保湿されてます。

入浴前後の肌水分量の変化(TWO調べ)を見てみます。
入浴することにより、角質に水分が入って水分量は上がりますが、お風呂から出ると下がって行き、そのまま何のケアもしないと、お風呂に入る前よりも水分量が低下してしまうのが分かります。
「保湿のゴールデンタイム」といわれる“入浴後すぐ”にケアをすることがとても重要ということです。
■洗顔の順番・風呂の温度 専門医推奨の乾燥肌対策

洗顔にもポイントがあります。皮膚科専門医 岩本麻奈氏によると、“洗う順番”が大事。
▼まずは脂分が多いTゾーン(額・鼻まわり)をしっかり洗う
▼乾燥しやすいUゾーン(頬・口まわり)は最後にさらっと洗う
場所によって、洗う時間を変えてください。

お風呂のポイントは、「ぬる湯の長湯」。
39~40℃のぬるめのお湯に、15分程度浸かるのがおすすめです。深部体温が上がることによって、睡眠効果があります。よく寝ることによって、肌の修復・バリア機能が回復するということです。
(ひるおび 2022年11月29日放送より)