腰痛を訴える患者に不適切な措置をした結果、死亡させた罪に問われている医師の裁判が熊本地方裁判所で始まり、医師は起訴内容を認めました。

業務上過失致死の罪に問われているのは、熊本市南区城南町にあるクリニックの院長で医師の下田幸嗣被告(68)です。

起訴状などによりますと、下田被告は2020年5月、慢性的な腰の痛みを訴えて治療に訪れた50代の女性に麻酔薬を注射しました。

直後に女性が尻に激しい痛みを訴えたため、鎮静薬の投与などをしたところ、容体がさらに悪化し急性呼吸不全で死亡しました。