指宿市で今年6月、温泉の排水路に転落した男性が全身にやけどをして死亡した事故を受け、指宿市は市内7か所に転落防止柵などを設置する方針であることが分かりました。

指宿市大牟礼で今年6月、道路脇の排水路に市内に住む30代の男性が転落しました。排水路には源泉の湯が流れ込んでいて、男性は全身にやけどをして死亡しました。

この事故を受け、指宿市は市内全域の排水路を調査し、安全対策が必要な場所が7か所あったということです。いずれの場所も水路にふたがなく、45度以上の排水が流れていました。

市は、7か所に転落を防止する柵やネット、危険を知らせる看板などを設置する方針で、これにかかる費用を盛り込んだ追加の補正予算案を現在開会中の市議会に提案するとしています。

なお、事故のあった排水路沿いには当時、高さ80センチほどのガードレールがありましたが、市は先月、長さ120メートルにわたって、高さ1.1メートルの柵を新たに設置しています。